いつどこで起こるか分からない山地災害による被害を軽減するためには、地域住民の「日頃からの備え」と「早めの避難」がとても重要です。
そこで、山地災害危険地区の位置情報を公開し、山地災害による被害を軽減できる避難体制がとれるように地域住民にお知らせしています。
山地災害危険地区とは
山地災害危険地区とは、林野庁が定めた「山地災害危険地区調査要領」に基づき調査を行い、地形、地質特性などから山地災害が発生する恐れの高いと判断される地区のことで、山腹崩壊危険地区、地すべり危険地区、崩壊土砂流出危険地区の3種類があります。
山腹崩壊危険地区
山の斜面が崩壊することによる災害(落石による災害を含む)が発生するおそれがある地区
特徴
- 山腹の斜面に亀裂やわき水がある
- 岩石がもろく崩れやすい地質である
- 過去に山崩れがあった急斜面で軟弱な地盤がある
- 水の集まりやすい斜面地形である
- ときどき落石がある
地すべり危険地区
地すべりによる災害が発生する恐れがある地区
特徴
- 過去に地すべりがあったところで、今も少しづつ動いている
- わき水や地下水が豊富である
- 断層があるところや、もろく崩れやすい岩石がある
- 火山や温泉の影響で粘土化した土がある
崩壊土砂流出危険地区
山の斜面の崩壊や地すべり等によって発生した土砂が土石流となって流出し、災害が発生するおそれがある地区
特徴
- 渓流の勾配が急である
- 渓流に大きな石やたくさんの土砂がたまっている
- 上流に山崩れなど荒れている
- 過去に土石流があった
山地災害危険地区の位置情報について
福岡県内の民有林(私有林など)の山地災害危険地区の位置情報は、下の関連リンク「福岡県ホームページ(ふくおか森林オープンデータ)」で確認できます。また、国有林における山地災害危険地区情報は、下の関連リンク「九州森林管理局ホームページ(山地災害危険地区とは)」で確認できます。